次のお題は8つめ、
「グッバイアローン (さようなら、ひとりぼっちのわたし)」
です。
こちらも歪アリチェシャ猫・・・。
設定を話しておくと、
ヒロイン(会話では「俺」表記、読んでいる貴方を指します。)は、
「番人」として出てきます。
アリスを探しに最初に選ばれたヒト・・・。
2人の出会ったときの話ですが、
ほぼアリスの時と変わりません。
そう、別バージョン。
でも、ヒロインは自分の頭の良さと、大人の期待、同世代に恨まれる、
ようするに大人からははやしたてられ、子供からは冷やかされ、
そんな世界から抜け出したくなって一緒に歩んでいきます。
多少おかしな所、あると思いますが暖かい目で見ていただければ幸いです。
続きを読むリンクからどうぞ。
[0回]
さようなら。
過去の俺。
さようなら・・・
現実世界。
・・・こんにちは。歪みの国。
さようならをするまでの、
一つの記録。
俺「・・・誰?」
放課後、そこは、学校とはいえないような歪み方だった。
廊下はいつまでも続き、
階段も見えない。
窓も開かない。
怖かった。
机には、フードをかぶり、「猫」と名乗る人が1人。
最初、正直変態の不審者と思った。
通報したかったが、
生憎、ケータイを持ってはいない。
だって・・・
「一緒にアリスを探そう」
「僕は猫。チェシャ猫」
とか言うから。
猫といえど、証拠は、一つ。
首にかかったリボンと鈴だけ。
でも、不思議にその人は、怖くなかった。
つまらない毎日。
成績がいい、それだけで大人の期待は膨らみ、同じ所にいる子どもに、憎まれる。
うんざりしていた。
俺「・・・アリスって、何ですか?」
猫「アリスは、僕らにとって大切な人」
俺「大切な人を、失ったんですか?」
コクリ・・・と、うなずく。
俺「俺は、何をすればいいんですか」
猫「歪みの国に、一緒に、行く。」
俺「歪みの国・・・・・・・・・・・・・」
楽しそうじゃないか。
住人みんな頭イってそうだけど。
そのとき、くさったような手が、俺の口の中に無理矢理入ってきた。
俺「んっ!ぐぅ・・・!く・・・くるし・・・」
これは、なにかの怪談話だろうか。
違う。
俺は、思わず手を噛み千切ってしまった。
人差し指が、無くなる。
俺「あ・・・甘ッ!」
とたんに、体が、小さくなる。
俺「え?ちょ・・・猫さん!なにこれ・・・ギャッ!」
当然、身体だけが小さくなるので、服が、ない。
リボンを身体にぐるぐる巻きにして我慢した。
猫「さぁ、行こう。歪みの国へ。」
その手をとって、
今、俺は新しい世界に踏み出す。
さようなら。
さようなら、この絶望の世界。
グ ッ バ イ ア ロ ー ン +*さようなら、ひとりぼっちのわたし *+
・・・・・・・あとがき・・・・・・・・・・・・
設定は最初のとおり。
あと二つ・・・張り切ります。
チェシャ猫好きな俺でした~・・・
う・・・あとがきになってない・・・。
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